地方出身の現役理三生による語り溜め。

今季春から東大理三に進学させていただくryu.といいます。受験やその他様々なことを発信していきます。

独学に頼らないといけないこの世の中

 

 ryu.です。

 

 昨今のコロナウイルスの影響で多くの人が家に引きこもって毎日を過ごしていることでしょう。家に何日もいて外出しないことでストレスも溜まりつつあることでしょう。


 受験生にとっては学校や塾、予備校の授業がなくなったり、中には学校がなくなることで授業が全く進まず未修範囲がそのままになってしまうのを危惧している人も多いのではないかと思います。そんな中で、自分でその範囲をつぶしていくことを考えるといる人も多いでしょう。そこで、独学で勉強を進める上で重要なことをいくつか話していこうかなと思います。

 

 もちろん普段の勉強でも言えることであって普段の勉強から意識してほしいことを書き連ねただけではありますが、導いてくれる人がいない中で自分の力でまだ足を踏み入れてすらいない領域を完全にやり切ろうとなると相当苦しいものですので、普段の勉強以上にこれから書くことを意識してみて下さい。

 

 

 

 

インプットとアウトプットを適切な割合で行う

 

 まあこれは超基本ではありますが。

 

 教科書や参考書などから得た知識を生かす場がなくては当然薄れていってしまいます。それらからインプットするものはあくまで「道具の使い方」であり、実際に使ってみないと初めからうまくできませんし、どういう場面で使えばいいのかもわからないでしょう。この1セットの流れが基礎を定着させる上でとてつもなく大事だということをまずは理解しておいてください。また、反復して行うことも大切だと言っておきます。

 


ベースは教科書 & 書いてある基本をとにかく噛み砕いて理解する

 

 教科書を軽視していませんか?改めて見返してみると、かなり詳しく様々なことが解説されているのに気づくことでしょう。自分も特に物理や化学で何回もお世話になりました。

 

 もちろん多くの人が指摘する通り、基礎中の基礎にとどまっている面も多く実戦的な知識をつけるのには少し心もとないことも大いにあります。ですが、そこで大事なのは自分でそれを噛み砕いて理解するということです。単純に暗記するのと根本から仕組みを理解して覚えるのでは、定着のしやすさにもその後の活用のしやすさにも大きく影響します。また数多に存在する参考書もその手助けになってくれることでしょう。得られるだけの知識をそこから吸い尽くすことを意識して取り組んでみてください。

 

 自分のアクセスできる情報の中でいかに包括的に体系立てた理解ができるか、いかにして普遍的な基礎をそこに見出せるか。これが、頭が良いかどうかの境目なのかなと自分は考えています。

 

 

教えてくれる人を必ず近くに置いておく


 自分で最初から最後まで完璧に理解していくのは、正直かなり難儀なことです。こういう状況でもなければ、予習→授業→復習が鉄板の流れですよね。それを独学でやろうとなると、行うのはこの流れのうち1番最初の部分だけといっても過言ではありません。

 

 そうしたときに教えてくれるのが教師という立場の人間です。彼らには人を教えるということに対して何年ものキャリアがありますし、彼らが自分で築き上げた知識体系も利用しない手はありません。それに、わからない事はそうですが、自分が理解していると思ったことでも自分以外の誰かから教わることで見えていなかった部分が明るみになってくるという経験をした人も多いのではないでしょうか。

 

 Twitterにも自分と同じような土俵に立って毎日頑張っている仲間がたくさんいることですし、身近な学校の友達や親しい塾生とも当然切磋琢磨していることでしょう。時には彼らと互いに支えあってこの状況を乗り切ることも考えてみても良くはありませんか?(Twitterでは稀にその学年に見合わないような好成績をたたき出している、自分と同じ種なのかもわからないような存在がちらほら見られますが、彼らに惑わされず自分のペースを貫くことも大切です笑)


 「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」という言葉がありますが、恥どころでは済まないことになりかねませんよ。

 

基礎≠簡単は頭に入れておこう

 

 最近かなりの頻度で質問されます。基礎とはどのレベルの話ですか、と。基礎とはあくまでベースのことなのですから、簡単にも難しくもなるのは当然であると言わざるを得ません。数学で言えば、正弦定理・余弦定理の式だとか微分したらどういう形になるとか、そういったレベルの話を基礎だと思っているなら一度考えを改めたほうが良いかもしれませんね。

 

 平均値の定理や中間値の定理はどういうことなのか説明できますか?物理の公式を式だけで覚えてはいませんか?酸化還元の式で無駄な覚え方をしてはいませんか?ヘンリーの法則やルシャトリエの原理についてきちんと理解していますか?for allを「〜にも関わらず」と機械的に訳したり、比較級をなんとなく流し読みでスルーしたりすると痛い目を見るかもしれませんよ。

 

 授業がなくなって時間もあることでしょうし、今一度自分の知識体系に疑いの目を向けてみてください。ベースは皆さんが思うよりずっと分厚く強固なものなのです。

 

最後に新高3の人たちへ


 君たちが1番ダメージを大きいんじゃないか。

 自分の経験上、ここで終わっていない分野となると、物理では電磁気・原子、科学では無機・有機、数学では微分積分および人によっては複素数平面になるのではないかと思います。どの科目も重要な分野が入ってきているので、それぞれ何を意識して、どのように独学で進めていけばいいのか、自分なりにざっくりですが特に以下の4つについて説明していきます。

 

 

物理 電磁気

 

 物理の中では力学とともに二大巨頭を担っている分野です。

 

 静電エネルギーにしろクーロンの法則にしろ、この分野では力学と結びつけて考えられる部分もかなりあります。また、ファラデーの電磁誘導の法則や電流の関係式など多少覚えにくい部分であっても、基本を突き詰めていけばやっている事は思った以上に単純なので、教科書の読み込みや自分で考える段階を重視してみましょう。コンデンサーについてはつながっていないところの電位は同じということ、あくまで電位をベースに回路を考えていくことなどを意識するといいと思います。


 最後にこの分野全体に言えることですが、他の分野と比べて特に、それぞれの値の符号でや力などの向きを意識的に気をつけてみることが大切です。直感的な理解も多少難しく、扱われる題材も幅広いので苦手を作ってしまいがちですが一つ一つ丁寧に向き合っていきましょう。

 

 

化学 無機

 

 化学の中でも無機化学はかなり暗記がメインになってくる分野でもありますので、どのように工夫して頭の中に入れていくかを考えるとやりやすいと思います。無機で覚えるべきなのは、同族元素の特徴、工業的ないし実験的製法や各元素ごとの著名な反応、物質の色などになってきますが、それぞれ紛らわしい部分も多く存在してくるのでいかにそこをきっちり分けて体系づけて覚えられるかが肝になってきます。この分野についてはそれ以外にも様々な要素がちりばめられていますので教科書などをとにかく深読みすることをお勧めします。


 なお、物質の色についてですが、典型金属の単体及び化合物は銀白色及び白であることが多く、硫化化合物の色は大体は黒(亜鉛は白など例外もある)など大きくまとめられるところはまとめておき、個別に三価のクロムイオンが緑、テトラアンミン銅(Ⅱ)イオンが深青色、三価の鉄イオンが黄褐色などはYouTubeなどの動画を参照するなど視覚的に覚えると多少わかりやすくなるのかなとも思います。

 


化学 有機

 

 有機化学については実際の問題では「推理ゲーム」のような雰囲気になると思っていただければいいかなと思います。ここは暗記ではなく、むしろ一つ一つの反応や官能基の特徴などをしっかりと理解していないと実際の問題では全く手が出ません。また、多少慣れの問題でもあるので、問題演習の場数を積んでいくことも大切です。

 

 まずは官能基や代表的な反応などをしっかりと理解していきましょう。特に、ヨードホルム反応や酸化還元の関係などは様々な文言で問題文中に登場しますので、事細かく何がどうなったのか、その反応を何によって確認することができるのかなどを突き詰めていくと良いかなと思います。そして問題演習を積み重ねていく中でも、この文言は何を意味しているのか、この実験ではどの反応が行われているのかを理論化学の問題を解く時以上に意識してみるといいと思います。


そして問題演習を積み重ねていく中で、この文言は何を意味しているのか、この実験ではどの反応が行われているのかを理論化学の問題を解く時以上に意識してみるといいと思います。


 はじめのうちは雰囲気がわからず大変だと思いますが、続けていけば必ず伸びるタイミングが訪れるはずです。


 

数学 微分積分

 

 最後に数学3の中でメインとも言える微積の分野についてです。実際の入試でもこの分野を用いた問題はかなり多く出題されることでしょう。

 

 まずやるべきは一つ一つの微分積分の操作をしっかりと理解する事です。特に積分については、ものによってかなり複雑な操作を強いられますので気をつけておきましょう。置換積分や部分積分等のメソッドも公式としてではなくきちんと理解してから使うようにしましょう。


 さらに進めていくと、不等証明や関数の増減及びグラフにおける図形や立体の求積等にまで及びますが、ここまでをきちんとこなしておけばぶっちゃけこの分野の範疇だけを考えると怖いものはありません(難関大だとここに通過領域の分野が混ざってくるケースが多い)。定着こそ時間はかかりますが重要分野ですのでひたすら基礎を詰めていきましょう。



 今回伝えたい事はこれで以上になります。今の環境では勉強にもかなり不自由が生じてしまうことも多いので、この休校の期間を逆に精一杯生かしていけるようそれぞれ工夫していきましょう。

 内容の事についてもわからないことがありましたら、返信が遅れてしまうかもしれませんが、気軽にDMに投げて下さって構いませんよ。